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話題の広場

第28回『ロボティックアームを使用した人工膝関節全置換術』

第28回『ロボティックアームを使用した人工膝関節全置換術』

人工関節置換術にも先進技術が導入され、ロボティックアームを使用した人工膝関節全置換術が保険診療で受けられるようになっています。そこで今回は、神戸大学医学部整形外科 診療科長・教授の黒田良祐先生(右写真)と神戸海星病院 整形外科部長の石田一成先生にお話をうかがいます。 はじめに -健康寿命と変形性関節症- 人工膝関節全置換術に使用するロボティックアームとは? ナビゲーションシステムとロボティックアームの違い ロボティックアームを使用した人工膝関節全置換術のながれ ①手術前 -術前計画- ②手術中 -関節のバランス調整- ③手術中 -ロボティックアームによる医師の操作支援- 期待できること 医師にとっての利点と課題 おわりに -近い将来の展望- 1.はじめに -健康寿命と変形性関節症- 医療の発展とともに、多くの方が長生きできる時代になり、同時に健康寿命への関心が高まっています。...

第27回 人工関節にまつわるお金のはなし

第27回 人工関節にまつわるお金のはなし

人工関節置換術を受けるにあたり、治療にかかる費用が気になるという方は多いと思います。膨らむ国民医療費に患者側の負担も増える傾向にあります。そこで今回は、人工股関節置換術を中心に“人工関節にまつわるお金のはなし”について、大阪労災病院 整形外科 股関節外科部長の山村在慶(みつよし)先生に伺います。

第26回  治療最前線:人工膝関節置換術の手術後の痛み対策

第26回 治療最前線:人工膝関節置換術の手術後の痛み対策

人工膝関節置換術の満足度に影響するもののひとつに「手術後の痛み」があります。今回は、3名の先生方に手術後の痛み対策の実際について語っていただきます。 医療法人宮仁会 猫山宮尾病院 副院長の涌井元博先生、JA福島厚生連 坂下厚生総合病院 副院長の菊地忠志先生、医療法人社団北水会 北水会記念病院 水戸人工膝関節センター長の塚田幸行先生は、いずれも人工膝関節置換術の経験が非常に豊富なスペシャリストです。

第25回 「もっと知りたい! 両側同時に行う人工股関節全置換術」

第25回 「もっと知りたい! 両側同時に行う人工股関節全置換術」

今回は、左右の股関節を同時に人工関節に置換する「両側同時人工股関節置換術」について、120症例を超える手術経験を持つ医療法人社団 善衆会 善衆会病院 整形外科部長 人工関節センター長の佐藤貴久先生にお話をうかがいます。

第24回 『術後の動作制限が少ない人工股関節置換術』

第24回 『術後の動作制限が少ない人工股関節置換術』

人工股関節置換術後の心配の一つに脱臼がありますが、近年、脱臼の危険性を減らし、術後の活動制限が少ない人工股関節置換術が行なわれるようになっています。今回は、東京医療センター 人工関節センター 副センター長の藤田貴也先生にお話をうかがいます。

第23回 『スペシャリストに聞く~骨セメントを使用した人工股関節置換術~』

第23回 『スペシャリストに聞く~骨セメントを使用した人工股関節置換術~』

人工股関節の固定方法には、骨セメントを使用するものと使用しないものがあります。今回は、骨セメントを用いた人工股関節置換術について、これまでに3,000例以上の経験を持つ北海道整形外科記念病院 副院長 片山直行先生にお話を伺います。

第22回 『話題の人工膝関節 ~何が違うの?単顆(片側)置換術~』

第22回 『話題の人工膝関節 ~何が違うの?単顆(片側)置換術~』

膝の人工関節手術には、関節全体を人工物に置き換える「全置換術と、関節の一部のみを置き換える「単顆(たんか)置換術(片側置換術)があります。人工膝関節手術を受けられる患者さんは近年増加傾向にあり、「単顆置換術の割合も増えてきています。そこで、今回は医療法人社団博栄会 赤羽中央総合病院 整形外科部長野村将彦先生に単顆置換術についてお話を伺います。

第21回 『股関節治療の発展を支える縁の下の力持ち~日本股関節研究振興財団~』

第21回 『股関節治療の発展を支える縁の下の力持ち~日本股関節研究振興財団~』

普段、患者さんが目にする医師は、診察して薬を処方したり、処置や手術をおこなったりと、医療現場で診療にあたっている姿がほとんどですが、同時に、治療の発展のために医学研究を行って発表し、また常に新しい情報を収集してより質の良い医療提供に努めています。今回は、そのような医師を支援し、さらには市民への啓もう活動を行いながら運動器の健康と福祉の増進を支えている公益財団法人 日本股関節研究振興財団についてご紹介します。 日本股関節研究振興財団 医療の発展に欠かせない医学研究 日本股関節研究振興財団の活動内容 股関節治療の発展を目指して 1. 日本股関節研究振興財団 この財団の名前を初めて聞く方も多いと思います。文字通り、日本の股関節研究を振興する財団ですが、その活動内容は多岐にわたります。 昭和49年に日本股関節研究会として発足し、昭和62年には公益法人として認可されて財団法人日本股関節研究振興財団と...

第20回 『満足度の高い人工関節置換術を受けるために』

第20回 『満足度の高い人工関節置換術を受けるために』

手術を受ける患者さんは、当然『術後に高い満足度を得たい』と、期待していらっしゃるでしょう。今回は、そのために重要なポイントを、人工股関節・人工膝関節の手術をともに年間100例程されている、大阪市の住友病院 人工関節センター長 渋谷 高明先生に伺ってきました。 先生が考える満足度の高い関節置換術を受けるための重要なポイントは? 術後の患者満足度を左右するものは? 『いい人工関節・いい手術』が重要とのことですが、そのために行っていることを教えてください。 患者さんへのメッセージ(ビデオ) 1. 先生が考える満足度の高い関節置換術を受けるための重要なポイントは? 4つのポイントがあります。 手術前の説明・理解 1つ目は、手術前に丁寧な十分な説明を医師から受けて、人工関節とはどういう手術なのか、どれくらい良くなるのか、どのような合併症があるのか、ということをよく理解することです。手術後に早く仕事に...

第19回 『ここまで進化した人工股関節インプラント』

第19回 『ここまで進化した人工股関節インプラント』

日本で、一年間に人工股関節の置換術を受けられる患者さんは約5万人と報告されています。人工股関節(インプラント)の形状や手術法がおおよそ現在の形となってからも50年以上の歴史のある医療技術ですが、最近のインプラントの進化について、JCHO星ヶ丘医療センター 整形外科部長の原口 圭司(はらぐち けいじ)先生にお話を伺いました。 人工股関節インプラントの進化 インプラントの多様性による患者さんへのメリット インプラント以外の進化 進化したインプラントにより制限のない生活へ 1. 人工股関節インプラントの進化 人工股関節(インプラント)のうち、骨盤側に固定される部分には金属のカップ部分と、摩り減った軟骨の代わりとなるポリエチレンのインサート部分があります(右図)が、このポリエチレンが摩り減ってしまうこと(摩耗)がこれまでの問題でした。 そして、摩耗してしまった場合には、手術で取り替えることが必要に...