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以前、人工関節にすると取り替えるための再手術が必要と新聞で読みました。75歳の母ですが、60代から膝に水がたまりはじめ、現在は水を抜いたり、痛み止めの注射などをしています。骨がささくれ立ったようになって痛みもあり、手術をすすめられていますが、高齢になってからの再手術では嫌だなぁと言っています。

現在の人工膝関節全置換術では、適切な手術を行った場合、約20年程度は痛みなく歩行が可能と考えられています。したがって、65歳以上の方であれば、膝関節の破壊が進行してきた場合に、手術を行った方が、痛みがとれると考えられます。あまり高齢になると、心臓や血圧などの合併症が起こってくる可能性が高くなり、手術が困難となってくるため、全身的な状態を考えながら手術の時期を決めることになります。3年、5年後のことも考慮に入れて、いわゆる人生設計を行うことも大事だと考えます。