人工関節は、コバルトクロム合金やチタン合金などの金属やセラミック、プラスチック(超高分子ポリエチレンなど)から作られています。体内に「埋め込む」という意味でインプラント(Implant)とよばれています。
下肢の人工関節の耐久性は約15~20年といわれていますが、必要に応じて、再度入れかえることができます。
人工関節の固定方法として、骨セメントを用いる方法と、用いない方法があります。
骨セメントを使用しないタイプの人工関節は、表面に特殊な加工(ハイドロキシアパタイト加工など)がされており、手術後に加工された表面に骨が入り込んで固定されます。また、ネジで固定するものもあります。
人工関節にはさまざまな種類がありますが、患者さんの骨の状態や生活習慣などにあわせて機種や大きさなどを選びます。
この情報サイトの内容は、整形外科専門医の監修を受けておりますが、患者さんの状態は個人により異なります。
詳しくは、医療機関で受診して、主治医にご相談下さい。
骨(こつ)セメント
骨(こつ)セメントは、金属と骨を接合します。早期に安定した固定力を得るために使用されます。アクリル重合体(ポリマー)の一種で、人工関節の固定のほか、歯科治療などにも使用されています。
骨セメントを手術中に使用する際、血圧低下やショックをおこす場合があります。詳しくは厚生労働省の医薬品・医療用具安全情報をご覧ください。
こちら→ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0825-2.html
骨セメントを手術中に使用する際、血圧低下やショックをおこす場合があります。詳しくは厚生労働省の医薬品・医療用具安全情報をご覧ください。
こちら→ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0825-2.html
ハイドロキシアパタイト
リン酸カルシウムの一種で、人の歯や骨と同じ成分の物質です。人工関節の表面に加工されたハイドロキシアパタイトが、骨と結びついて固定させます。