人工肘関節
人工関節は、チタン合金などの金属やセラミック、プラスチック(超高分子ポリエチレンなど)から作られています。体内に「埋め込む」という意味でインプラント(Implant)とよばれています。
人工肘関節の耐久性は約10~20年といわれていますが、必要に応じて、再度入れかえることができます。
人工肘関節の種類
人工肘関節は、一般的に上腕骨側のコンポーネントまたは上腕骨ステムと、尺骨側のコンポーネントが組み合わさって構成されます。 表面置換型と蝶番型の2つのタイプがあります。
表面置換型は、上腕骨側のコンポーネントと尺骨側のコンポーネントが分かれているタイプです。橈骨側のコンポーネントもあります。
蝶番型は、上腕骨側のステムと尺骨側のコンポーネントが、開き扉のように蝶番で一体化しているタイプのものです。骨の破壊が進んでいる場合にも用いることができます。
人工肘関節置換術
- 皮膚切開
多くの場合、肘の後ろ側の皮膚を切開します。 - 骨の切除
関節部分の傷んでいる骨をすべて取り除いて、 人工関節を設置するために骨を整えます。 - 人工関節の設置
人工関節を設置します。
この情報サイトの内容は、整形外科専門医の監修を受けておりますが、患者さんの状態は個人により異なります。
詳しくは、医療機関で受診して、主治医にご相談下さい。
骨(こつ)セメント
骨(こつ)セメントは、金属と骨を接合します。早期に安定した固定力を得るために使用されます。アクリル重合体(ポリマー)の一種で、人工関節の固定のほか、歯科治療などにも使用されています。
骨セメントを手術中に使用する際、血圧低下やショックをおこす場合があります。詳しくは厚生労働省の医薬品・医療用具安全情報をご覧ください。
こちら→ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0825-2.html
骨セメントを手術中に使用する際、血圧低下やショックをおこす場合があります。詳しくは厚生労働省の医薬品・医療用具安全情報をご覧ください。
こちら→ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0825-2.html
ハイドロキシアパタイト
リン酸カルシウムの一種で、人の歯や骨と同じ成分の物質です。人工関節の表面に加工されたハイドロキシアパタイトが、骨と結びついて固定させます。