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人工肘関節置換術

004 関節のいたんでいる部分を取りのぞき、人工の関節に置きかえる手術です。関節の痛みの原因となるものをすべて取りのぞくので、他の治療法と比べると「痛みを取る」効果が大きいのが特徴です。また、軟骨がなくなって骨同士がくっつき、まったく動きのなくなった場合にも、この手術によって動きを取り戻すことができます。

現在使用されている人工関節の耐久性は、患者さんの状態にもよりますが約10~20年といわれています。
いずれにしても、最終的に治療法を決めるのは患者さん自身です。人工関節の手術は、交通事故などの緊急の場合をのぞいては、手術の時期を選ぶことができます。時間をかけて家族や医師とよく相談して決めると良いでしょう。

人工肘関節置換術を受けた患者さんのビデオ1

Aさん(左肘)の術前・術後


手術前(左肘)

手術後(左肘)

人工肘関節置換術を受けた患者さんのビデオ2

Bさん(両肘)の術前・術後


手術前(右肘)

手術後(右肘)

手術後(左肘)

手術後(両肘)

適応

患者さんによって多少違いはありますが、一般的に人工肘関節置換術の適応となるのは、次のような場合です。

  • 痛みがひどく、仕事や行楽、さらには日常生活の通常の動作も制限される。
  • 薬物療法、理学療法などの保存的な治療法では、痛みが改善されない。
  • 関節が著しく固く、動かせる範囲がせまい、あるいはまったく動かない。
  • エックス線検査で、関節炎の進行やその他の病気がみられる。

効果

人工関節置換術には次のような効果があります。

  • 痛みを取りのぞくこと。または大きくやわらげること。
  • 関節の動きを取り戻すこと。
  • 関節の安定性が得られること。

以上により、日常生活動作が改善されます。

手術にともなう諸問題

他の手術と同様に一般的な問題には次のようなものがあります。

  • 麻酔にともなうこと
  • 感染
  • 周辺の血管、骨、神経の損傷
  • その他、手術中の予測不可能な出来事に対して、医療処置が必要になることがあります。

※詳しくは医師におたずねください。