その膝の痛みあきらめていませんか?
長年膝を使っていると軟骨がすり減り、痛みと共にO脚などの変形が目立ってきます。痛みのため立ち上がる際に両手の支えが必要になったり、長い距離を歩くことが難しくなってきます。特に階段の昇り降りでの差し込むような痛みに悩まされる方が多いようです。軟骨が重度にすり減ってしまった場合には、人工関節が痛みの救世主と成りえます。
人は脚から老いるといわれます。脚の痛みが行動範囲を狭め、旅行どころか近所のスーパーへの買出しでさえためらわせるかもしれません。逆に痛みから解放されると思ったように動けるようになり自分に対する自信を取り戻せるようです。心も体も若返り、アンチエイジングになると考えています。実際多くの方をみていてそう感じるのです。
ここで実際に手術を受けられたお二人の方を御紹介させていただきます。
お一人目は当時83歳になられる女性で10年間膝痛に悩まされていた方です。来院された時にはかなりのO脚で夜も痛みで目が覚めるとのことでした。 レントゲン上も膝関節に高度の変形を認めました。(図1) 両膝の人工関節後、脚もまっすぐになり2ヶ月間の入院生活の後、一本杖での歩行で退院されました。(図2) お一人暮らしでも困らなくなり86歳になられる今、「先生、杖忘れちゃいました。」と笑顔で話される姿は以前よりずっとお若く見えます。(動画1)
お二人目は81歳にして膝痛を克服し大好きな社交ダンスに復帰された男性です。
40代から健康のために始められていたダンスでした。その後サークルを設立し地域の中高年を対象にダンスの指導をされるまでになっていました。50歳頃より膝痛を感じるようになり、数々の治療を受けられていましたが、次第に痛みが増強し70歳を前に一曲を踊りきれなくなったそうです。
(図3)
ダンスの指導も思うようにできず、徐々に動けなくなる自分に「寂しかったですねぇ」と振り返られています。
3年前に来院された時には歩行もままならない状況でした。人工関節の手術とリハビリで克服され、退院の際には、私たちにダンスのデモンストレーションを披露するまでになられました。現在お仲間に囲まれダンスと共に生き生きと過ごされています。(図4) 「先生、青春を取り戻せたよ。」と。
(2008年モダン出版社 ダンスビュウ6月号 ダンス・健康ホットライン掲載中)
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