文字サイズ

快適生活アドバイス

600名の患者さんのアンケート調査を元に、健やかに暮らすためのヒントをまとめました。

Q.階段の上り下りがつらいと感じる

Q.5分ほどの歩行でも負担を感じる

Q.MIS(最小侵襲手術)について聞いたことがある

Q.関節の症状が改善したら再開したいスポーツや仕事がある

Q.今行っている方法では症状は改善していない

Q.手術をする場合、2〜3ヵ月は入院が必要だと思う

Q.手術をするなら、通院したことがある病院で行うのがいい

Q.人工関節は以前と比べて性能がよくなっていると思う

Q.人工関節手術について考えたことがある

Q.回復するなら人工関節手術も前向きに考える

Q.専門医からすでに人工関節手術を勧められ、検討している

Q.現在、いい医師や病院がなかなか見つからない

診断結果

A 現状維持したいあなたへ

あなたは、今のところ、関節の痛みで生活に大きな支障は感じていないかもしれません。ただ、起床時やたくさん動いた日などに、痛みを感じることがありませんか?調査によると、多くの方がこうした痛みを「年齢だから避けられない」とあきらめ、放置しているようです。しかし、実際に治療に満足している先輩たちは、「痛みが改善したら自分の行動範囲が広がる」「好きなことを痛みを気にせずしたい」といった声が聞かれました。また、治療開始年齢が低いほど治療効果に満足しているという調査結果も得られています。

ワンポイントアドバイス 体重管理のため運動をする場合も、長時間歩いたりするよりも、できるだけ関節に負担のかからない自転車や水泳などがおすすめです。治療を行った7割以上の方が「提案した医師」によって治療の情報を得ていますので、今から評判の良い病院について地域の人の口コミにアンテナを張ることも、大事な備えとなるでしょう。

診断結果

B 治療を模索中のあなたへ

あなたは現在、日常の動作で関節の痛みや不調を感じることが増えていませんか?人工関節手術についても、気になる治療法のひとつと理解されています。調査では、治療を行う場合に知りたかったこととして挙がっているのが「入院日数による仕事や家事への影響」「治療の負担」など。実際に治療を行った方の平均入院日数は「2~4週間」が35%ともっとも多く、治療の自己負担額は「10万円未満」が41%、「20万円未満」が69%という結果でした。具体的な数字を知ることで、治療について具体的にイメージしやすくなるはずです。

ワンポイントアドバイス 日頃から正座・あぐらよりもイスを、お布団よりベッドを利用するなど、関節に負担をかけにくい生活を心がけてみてください。人工関節手術の技術はどんどん進歩しており、身体的、経済的な負担は軽減傾向にあります。テレビやインターネットで評判の病院を探したり、専門医に相談することで、正しい情報を得て冷静な判断ができるといいですね。

診断結果

C 主治医をお探しのあなたへ

あなたは、痛みのために日常生活にもかなり困難なことが増えているようです。手術も視野に入れ、専門的な治療をお探しではありませんか?調査によると、手術の結果に満足している患者さんは、「以前から通院していた病院」よりも「症例数が多い病院」で手術をしているようです。また、手術を決断するに至ったもっとも多かった答えが「主治医との相談時間」だったことからも、信頼できる専門医との出会いがどれだけ大事かがわかります。自分にとって最適な専門医をみつけることも、正しい治療の一歩といえます。

ワンポイントアドバイス 身体への負担軽減には廊下や階段、トイレなどに手すりをつけるのも良い方法です。一方、治療を行った方々が手術提案時に知りたかった事として上位に挙がったのが「人工関節の寿命によって再置換が必要なこと」でした。ただ先輩たちからは「医療は進歩し、耐用年数も長くなっているので、心配することはない」という意見も。最新医療の現状を知ることも大切なようです。