関節の病気の診断方法
関節が痛んだり、腫れたり、動きが悪くなるなどして受診すると、これらの症状の原因を調べるために
診察や検査をおこないます。
ここでは、診察の方法と検査についていくつかご紹介します。
診察
問診
問診票に記載したり、また医師や看護師から直接聞かれることもあります。
- どこに症状があるのか
- いつから症状があるのか
- 常に症状があるのか
- どうすると症状が増強したり軽減したりするのか
- 原因に心当たりがあるか
- これまでに同様の症状で受診したことがあるか
- 家族や親戚に関節リウマチをわずらっている人がいるか
- 関節リウマチ、骨折などの経験があるか
- いままでにかかった病気やケガについて
- 現在治療している病気や飲んでいる薬 …など
※問診の内容は医療機関によってことなりますが、上記のことを整理しておくと、診断の手助けになり、診察や治療がより円滑に進められます。
触診
ベッド上で、あるいは椅子に腰掛けた状態で、関節の動きや腫れ、痛みの状態を調べます。また、立っている時や歩いている時の状態やバランスなども診ます。
検査
エックス線検査
血液検査
関節液検査
CT(コンピューター断層撮影)
エックス線を使用して体を輪切りにした断面(断層面)の画像診断装置です。骨の形や関節の内部を詳しく知ることができます。
MRI(磁気共鳴画像診断装置)
CTと同様に、体を輪切りにした断面(断層面)の画像診断装置です。エックス線を使わずに、磁場を発生させて体内の情報を取り込みます。検査中は強力な磁場が発生するので、貴金属類はすべて外して検査を受けます。ステンレスなどの金属が体内に入っている方には原則としておこないません。
人工関節は、使用している金属の種類によって、MRIが可能な場合もあります。病院にて問い合わせてください。
※これらの検査は、必ずしもすべての患者さんにおこなうものではありません。また、上記以外の検査をおこなうこともあります。医師の判断により必要に応じて診察や検査をおこないます。
この情報サイトの内容は、整形外科専門医の監修を受けておりますが、患者さんの状態は個人により異なります。
詳しくは、医療機関で受診して、主治医にご相談下さい。
軟骨細胞とその他の成分(繊維成分であるコラーゲン繊維や、ゲル状の物質プロテオグリカンなど)からなっていて、水分量が多いのが特徴です。 関節にかかる体重を吸収して、関節の動きをなめらかにします。
血管、リンパ管、神経が通っていないため、いったん傷つくとなかなか回復しないと言われています。
滑膜(かつまく)から分泌されて、古くなると再び滑膜(かつまく)から吸収されます。関節内にある関節液の量は関節によって違いますが、正常な膝(ひざ)関節では数mlです。関節に炎症がおこると、粘調度の低い関節液が多量に分泌され、滑膜(かつまく)からの吸収が追いつかなくなります。ひどい場合には関節内の液が30ml程度以上になり、いわゆる「水が貯まった」状態になります。関節の痛みや腫れを増強させる原因になります。
関節液の検査では、その中にある細胞数の増加を知ることで、原因となる疾患の診断をする目安になります。
この反応が正常に機能していると、異物と自分の細胞をきちんと見分け、異物のみを選んで攻撃することができます。しかし、免疫機能に問題が生じると、異物と自分の細胞との区別がつかずに、自分の細胞、つまり自分自身を攻撃してしまうことがあります。このように自分自身を攻撃してしまうことで、様々な病気を引き起こす病気を総称して自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)と呼んでいます。